「もっとがんばる!」をやめよう ‐「最後までやりきる力」という本

スティーブ・レヴィンソンさん、クリス・クーパーさんが書いた「最後までやりきる力」について紹介します。自分が読んだ本の中で、この本はとても役に立ちました。理由は具体的なやり方が書いてあり、実践することができたからです。本の概要を紹介し、一部を抜粋しながら良い点などをまとめていきたいと思います。


概要

この本の元々のタイトルは「THE POWER TO GET THINGS DONE」です。直訳すると「物事を終わらせる力」ですね。日本語に訳すことでより分かりやすい名前になっています。

この本は、自己啓発書であり、読者が行動を起こし、目標を達成するための方法を提供しています。本書は、行動するための力と意志力を養い、成功に向かって進むことを助けるための実践的なアドバイスが満載です。

中心的なテーマとしては、「行動することの重要性」です。著者は、どんなに優れたアイデアや計画があっても、それを実現するためには行動が必要であると主張しています。そして、その行動を起こすためには、動機付け、継続力、集中力、計画力など、多くの要素が必要であることを示しています。

本の中で、著者は、行動を起こすための具体的なアプローチを説明しています。例えば、行動を起こすためには、自分の目標や望みを明確にすることが重要です。そして、それらの目標に向かって行動するための計画を作成し、実行に移すことが必要です。また、行動を継続するためには、自分自身を正しく動機付けることが重要であり、それには自分自身に対する状況認識やポジティブな思考が必要であるとしています。

また、行動を起こすための様々なテクニックや戦略も説明しています。例えば、行動を起こすためには、「小さなステップから始め、成功体験を積み重ねることが重要である」ことや、「習慣化することが必要である」ことを示しています。また、自分自身をモチベーションアップするためのテクニックとして、自分自身を褒めることや、目標達成のための報酬を設定することを紹介しています。

行動を起こすための力と意志力を養うための実践的なアドバイスを提供することで、読者が自分自身の能力を最大限に発揮し、成功に向かって進むことを助けることを目的としています。ビジネスパーソンや学生、起業家の方々など、あらゆる分野で活躍する人々にとって、非常に役立つ情報を提供しています。

実践的なアドバイスと共に、著者の経験やエピソード、他の成功者たちのインタビューなど、読み物としても楽しめる構成になっています。また、読者自身が行動するためのワークシートやチェックリストなども用意されており、読者が学んだことを実践するためのサポートを提供しています。

さらに、行動を起こすための最大の敵である「プロクラスティネーション(先延ばし)」についても詳しく解説しています。著者は、先延ばしの原因や影響、克服するための具体的な方法を説明し、読者が先延ばしに陥ることなく、効果的に行動を起こすための指針を提供しています。

良いなと思ったポイント

その1 強力な動機付け

私たちがこれまで出会った成功者たちによれば、彼らは「他に選択肢がなく、そうするしかない」と感じたのだという。

「最後までやりきる力」‐ 「もっとがんばるをやめる」より

選択肢が多くて、いろいろな事に手を付けてしまうと、本当に集中しなければならないことに集中できません。結果、やるべきことが達成できず、モチベーションもどんどん下がってしまいます。

ただし、「この仕事をやりきらなければ、明日は死んでしまう!」なんて過酷な状況を作り出せれば、必ずその仕事をやりきることはできるでしょう。ただ、普通の人では無理ですよね。

そんな中で、この本では、「もし、自分がダイエットを10kgやせることをやりきるれなかったら、自分が嫌いな政党宛にお金を寄付する」という行動を信頼する友人にお願いするというアイディアを例に挙げています。

このアイディアを考えてみると、やりきるためには、気持ちではなく、「やらざるを得ない環境を自分自身で作り出す」必要があるのだなと感じました。

その2 後戻りできない環境を作る

後戻りできなくすることが、前に進むための最良の方法であることもある

「最後までやりきる力」‐ 「退路を断つ」

まさに、背水の陣ですね。

「月曜日の朝は会社行きたくないなぁ」と思うことがあると思いますが、職場が近い妻と昼のランチを約束してしまったらどうでしょうか?仕事へ行かなければならないですよね?

「月曜日の朝は会社行きたくないなぁ」は、意外と行動してしまえば、毎日の習慣で何事もなく過ごせていることが多いと感じます。

その3 お金で助けを買う

得意でないことはすべて外部委託しています。いつも誰かにやってもらうのです

「最後までやりきる力」‐ 「やりとげるための賢い戦略」

これはとても大事な考え方だなと思います。「宿題がやりきれなければ、親が横にいる茶の間でやってみる。」、「仕事に集中できなければ、ペアワークをお願いしてみる」など、他の人にお金を払ったり、時間をもらったりして自分のやりきる力をサポートすることもできますよね。

意外と「自分で何とかするんだ」と思い込んでしまい、結局目的を達成できないという人は良く見ます。そんな時はこのような視点で考えられると良いですね。

※ペアワークとは、1つの仕事を2人でやる作業のことを言います。

まとめ

行動するための力と意志力を養うための実践的なアドバイスを提供することで、読者が自分自身の能力を最大限に発揮し、成功に向かって進むことを助けることを目的としています。この本は、忙しい現代人にとって、行動を起こすためのエッセンスが詰まった貴重な一冊であり、読者が自分自身を改善し、成長するための道標となることでしょう。

他にも良い視点を得られる良い本でしたので、ご興味あれば、ぜひ。


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