最近チームでKatalon Studioを導入して、手動テストの主要なテストを自動化するために動いています。QAの方が手動で進めてもらっているのですが、開発者としてもツールを理解して、テスト自動化のために協業したいなと考えています。そのため、Katalon Studioをまずは触ってみようと思い、調べ始めました。学んだことはまとめていきたいと思いますので、ぜひお付き合いください。
まずは、Katalon Studioの概要からいきましょう。
Katalon Studioとは?
Katalon Studioは、Web、API、モバイル、およびデスクトップアプリケーションの自動化テストツールです。このツールは、ソフトウェアテストの自動化を容易にし、アプリケーションの品質を向上させるために設計されています。
Katalon Studioは、SeleniumおよびAppiumを使用して、Webアプリケーション、モバイルアプリケーション、およびAPIをテストすることができます。これらの機能により、テストの自動化が迅速かつ効率的に実行できます。
Katalon Studioには、テストの作成、実行、およびレポート作成を行うための直感的なユーザーインターフェイスが備わっています。また、統合されたエディタを備えたスクリプトレコーダーも備わっており、独自のスクリプトを作成することもできます。
Katalon Studioは、自動化テストのニーズを持つ企業や開発者にとって非常に有用なツールです。また、フリー版も提供されており、機能的に制限がありますが、自動化テストの初心者や小規模のプロジェクトでも利用可能です。
Katalon Studioは無料で使える?
Katalonには完全に無料で利用できる「Katalon Studio – Standalone Edition」というバージョンがあります。このバージョンには、Web、API、およびモバイルアプリケーションのテスト自動化に必要な基本的な機能が備わっています。ただし、いくつかの高度な機能にはアップグレードが必要な場合があります。
また、Katalonには有料の「Katalon Studio – Platform Edition」、「Katalon Runtime Engine」というバージョンもあります。このバージョンには、高度な機能やチームコラボレーション機能、テスト管理機能などが含まれています。
したがって、Katalon Studioを利用するには、完全に無料で利用できるStandalone Editionを使用することも可能ですし、より高度な機能やチームでのテスト自動化に必要な場合は、有料のエンタープライズ版を選択することもできます。
Katalon Studioの利用環境は?
Katalon Studioはほとんどの主要な環境で利用できます。Katalon StudioはJavaで作られていて、JavaがインストールされているWindows、macOS、Linuxのいずれの環境でも動作します。
Windows環境では、単独で起動できるexeファイルを含んだzipファイルをダウンロードして、解凍し、exeファイルを実行するだけで起動できます。
MacでKatalon Studioを使用するには、macOS用のKatalon Studioインストーラーをダウンロードしてインストールする必要があります。
ただし、Macの場合、Katalon Studioの動作には、MacにインストールされているJavaのバージョンが重要です。Katalon Studioの公式サポートバージョンは、OpenJDK 11と12です。したがって、Katalon Studioを使用する前に、必要なバージョンのJavaがインストールされていることを確認してください。
ダウンロードはこちらのサイトから各環境のインストーラ、もしくは、起動ファイルがダウンロードできます。
Katalon Studioの価格は?
Katalon Studioには、Katalon Studio単体のプランというよりは、Katalon全体のプランの中に、Katalon StudioのFree版かEnterprise版があるという位置づけのようです。2023年2月時点の価格情報なので、最新情報は、Katalon Pricingを参照してください。
プラン名 | 使えるKatalon Studio | 料金 |
---|---|---|
Free | Free版 | $0 |
Premium | Enterprize版 | $29/月 $899/年($25/月) |
Ultimate | Enterprize版 | 要相談 |
最後に
いかがでしたでしょうか?Katalon StudioはFree版もあるので、気軽に試すことができると思います。様々な記事を読むのも良いですが、まずは触ってみて評価してみると見えてくることもありますね。