roadmap.shで、エンジニアとしてスキルアップしていこう!

みなさん、roadmap.shをご存じでしょうか?

roadmap.shは、エンジニアの学習に取って、道しるべとなるウェブサイトです。

「エンジニアとして何を学べば良いの?」、「どんな順で学んでいけば良いの?」という悩みは初心者だけのものではありません。

開発経験10年のエンジニアでさえ、「次は何を学べば良いだろうか?」と悩みます。

今日はroadmap.shの概要について簡単に説明したいと思います。

roadmap.shとは?

https://roadmap.sh/ は 開発者が自分の学習の方向性を選択し、学びをガイドするためのロードマップ、ガイド、およびその他の教育コンテンツを作成するためのコミュニティの取り組みです。

roadmap.shを道標に自分の、現在の位置や将来の学習の方向性を決めたりできます。また、次の学習を決める時にも役に立ちます。

roadmap.shの何が良いのか?

現状の可視化ができる

roadmap.shでは、開発者が学ぶべきスキルについて、様々な分野で幅広く描かれています。この様々な分野を見ることで、「自分が今どの程度理解できているか」、「自分に足りない分野は何か」を理解することができます。

「実務で使っているし、他の人にも教えられる」、「個人の趣味でやっている程度」、「言葉は知っている」、「全く聞いたことがない」と言った、ある1つの分野やスキルでも自分の状況は様々でしょう。

自分の現在地を確認することは、これからの、学習の方向性を決める第一歩になると思います。

方向性の決定ができる

roadmap.shを見ると、「あ、自分はこの分野がとても弱いな」、「この言葉は全く知らないな」と現在地を知ることができます。

そうすると、「この分野が弱いので強化していきたいな」、「この分野は実務で使っているけど、深い知識はないから、もっと深い部分について学びたい」など自分が次に学習したい内容が見えてきます。

そこまできたら、その中からやりたい目標を定めて行動するだけです。

基礎から応用へ段階的に学べる

roadmap.shの良いところは、「簡単な内容から段階的に学べること」です。

例えば、Front-endの分野では、まずは「Internet」について、学ぶことになります。

「Internet」をクリックすると、このような内容が表示されます。

これらは、インターネットについてどのように動いているかなど基礎的な知識を学べるリンク集です。同じようなタイトルがありますが、それぞれ別な記事や動画へのリンクになっています。

リンク先は、英語のサイトや動画であるため、英語が不得意な方はすぐに学習することは難しいかもしれません。しかし、Google翻訳もありますし、Youtubeであれば、字幕が表示できると思いますので、そこまで苦労することはないかと思います。chatGPTを使っても良いかもですね。

大事なポイントは、ガイドとしてどのようなキーワードをベースに学習していけば良いかを示してくれることだと思います。

インターネットについて理解できたら、次は、「次の基本的な分野の学習をする」、もしくは、「インターネットのさらに深い知識について学習をする」のどちらかになると思います。これは、自身の状況や気持ちに合わせて決めると良いでしょう。

「次の基本的な分野の学習をする」であれば、「HTML」、「CSS」になります。「インターネットのさらに深い知識について学習をする」であれば、「DNS and how it works(DNSはどうやって動いているの?)」などになると思います。

ふりかえり

学習は1回やって終わりではありません。最初に自分の現在地を確認し、学習し、スキルアップすると、現在地が変わっていると思います。

現在地が変わっているのに、学習内容が変わっていなければ、あまり意味がないでしょう。

最初にroadmap.shを見た時のように、定期的に現在地を確認すると、次の学習についての方向性を定めることができると思います。

もちろん、1つの学習が終わった時が、次の学習を決めるタイミングになると思います。そのタイミングで、またroadmap.shを見ても良いでしょう。

ふりかえりと書きましたが、ふりかえりは学習において大事な活動です。次の学習を決めるだけであれば、ふりかえりは不要です。ふりかえりが効果を発揮するのは、「行動した結果を確認し、次の行動を改善すること」にあります。

ふりかえりについて書くと長くなりますので、詳細は書きませんが、学習して分かったことを次の学習に活かすととても効率が良くなります。

例えば、「学習はしてみたけど、学習時間がバラバラで継続が難しかったな。次は、朝の15分を固定して学習してみよう」といった感じです。

学習は継続が必要になりますので、ふりかえりをやってみて、効果的な学習を継続していきましょう。

roadmap.shの活用

roadmap.shは、開発者にとって良いガイドラインになりそうです。いくつかの場面で使えるかなと思います。

企業で使う

開発者のスキルアップとして、roadmap.shを活用しても良いでしょう。スキルの現在地を各自に書いてもらい、次にどの分野について学習するかを決めたり、定期的に学習の振り返りをするなどサポートをすると、開発者社員の成長を促す良い活動になると思います。

大事なことは、定期的なふりかえり、アドバイスなどを継続的に行うことです。roadmap.shだけ渡して、あとは勝手に学習するだろうではうまくいかないでしょう。そもそも自主的に学習する人は、何もしなくても学習しています。自主的に学習しない人に対して、学習を促すのはコストをかけて何かをやる必要があると思います。

また、もう1つ大事なこととして、会社側が学習のための時間を少しだけでも良いから確保することです。会社の施策として、社員にスキルアップをしてもらい、会社を成長させたいという意思がある場合、その活動に投資をするべきだと思います。投資をしているということを見せるだけでも、社員のモチベーションは上がるでしょう。さらに、そのような会社の活動は宣伝としても利用できると思います。

個人で使う

学生や、エンジニア転職したい方にも、良いガイドラインになるかなと思います。基本的な知識を順序立てて学習することができます。もちろんroadmap.shだけでは足りないかもしれませんが、自分がどこまで理解できているか、何ができないかを把握することは大事です。就職・転職活動では、企業にアピールすることがあると思いますが、言葉を知っているだけなのか、実際にやったことがあるかなどを自身で把握していて、説明ができると良い印象を与えられると思います。

もちろん、知識として知っているだけでは役に立たないこともあるので、実際に何かを作った方が良いのはもちろんです。

最後に

「学習し続ける」ということは、エンジニアとして非常に大事なことだと思います。「学習しないことは、現状維持ではなく劣化」と自分は捉えているので、roadmap.shなど様々なツールを活用しながら、継続的に学習していきたいですね。

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